【インタビュー】世界1,000万人が熱狂する「Cricut」が日本で起こす“モノづくり革命”の正体――日本マーケティング統括・下森龍二氏に聞く

世界1,000万人以上のユーザーを持つカッティングマシンのパイオニア「Cricut(クリカット)」が、日本市場で急成長を遂げています。誕生20周年という節目を迎え、なぜ今、日本の「つくる」文化が加速しているのか。日本マーケティング統括責任者の下森龍二氏に、その戦略と未来像について話を伺いました。

【本記事のポイント】

  • 「趣味」だけでなく「スモールビジネス」も:利用者の5人に1人が事業活用を検討。
  • 日本の住環境にフィット:A4フルサイズ対応の最新モデルが、日本の「推し活」や「副業」需要を直撃。
  • 温かいコミュニティ:アンバサダーとユーザーが繋がる“幸せの交換”の場を全国に拡大。
目次

1. 「誰もが作り手になれる世界」を目指した20年の歩み

――まず、Cricutというブランドについて教えてください。

下森氏: Cricutは1969年に米国ユタ州で設立され、「誰もが自分のアイデアを簡単にカタチにできる世界」を目指してきました。2006年にカッティングマシンを発売して以来、20年にわたり技術革新を続け、現在では世界1,000万人以上のコミュニティを支えるクリエイティブプラットフォームへと進化しています。

――20年という節目に、日本市場を重視している理由は?

下森氏: 日本では今もなお、手作業でのモノづくりが文化として根付いています。私たちのテクノロジーを届けることで、その「ひらめき」を一瞬でプロ級の仕上がりへと変える喜びを伝えたかったのです。2025年のグローバル売上高は708.8百万ドル(約1,133億円)に達している一方で、経済規模やモノづくり文化としての親和性という観点から、日本はその成長を牽引する最重点市場の一つと捉えています。
※1米ドル=159.89円(2026年3月31日時点)で換算

2. 日本の「スモールビジネス」に眠る大きなポテンシャル

――日本でのマーケティングにおいて、どのような変化を感じていますか?

下森氏: 今も「個人の趣味」が主な利用用途ですが、そのなかで「好きなことを価値に変える」というニーズが少しずつ見え始めています。実際、ワークショップの事前アンケートでは、参加者の約5人に1人が副業や小規模ビジネスなどの「事業用途」での導入を検討していると回答しており、検討の中身そのものが変化してきていることがうかがえます。

――具体的にどのようなシーンで使われているのでしょうか。

下森氏: 従来のDIYや家族イベント、インテリア、そして「推し活」のオリジナルグッズ制作はもちろん、ハンドメイド作家さんの商品パッケージや、小規模ブランドのアパレルカスタマイズなど、用途は非常に多様化しています。Cricutは、単なる機械ではなく、個人のクリエイティビティを「仕事」や「自己表現」へと後押しする存在になりつつあります。

3. 全国4都市で開催、ワークショップで見えた“自分ごと”化の瞬間

――最近では全国各地でイベントを開催されていますね。

下森氏: はい。東京・大阪・愛知・福岡の4都市で同時開催したワークショップでは、各会場をZoomで繋ぐ新しい試みも行いました。イベントでは「3日間悩んでいたけれど、実機を見て今日買う決心がついた」という声も直接聞くことができ、体験が「自分ならこう使いたい」という想像を膨らませるきっかけになることを確信しました。

――「日本ホビーショー」での反応はいかがでしたか?

下森氏: 3日間で8万人以上も来場するイベントで、次世代モデルを初披露しました。特に、タトゥーシールやバッグ制作の体験では、「手作業より綺麗で速い!」という驚きの声が多く上がりました。全国各地にCricutのファンが広がっている手応えを感じています。これまでは大都市圏が中心でしたが、今後は地方都市も含め、イベントを開催していきたいと考えています。

4. 「アンバサダー」が繋ぐ、デジタルとハンドメイドの温かい関係

――Cricutには強力な「アンバサダー」の存在がありますね。

下森氏: 非常に大切な存在です。イベントでは、アンバサダー自身が楽しみながら操作をレクチャーする姿が見られ、来場者との間で“幸せの交換”のような温かい交流が生まれています。

――SNSでの活動も活発ですね。

下森氏: 購入後の「使いこなせるか不安」という声に応えるため、公式LINEでの相談窓口やSNS、体験イベントを通じて、ユーザーが学び続けられる環境を整えています。デジタルなマシンだからこそ、人と人との繋がりという「アナログな安心感」を大切にしています。

5. 次世代モデルが切り拓く、日本のクリエイティブの未来

――最新モデルについても教えてください。

下森氏: 特に「Cricut Joy Xtra」は、日本の住環境にぴったりのコンパクトさと、A4フルサイズの「印刷してカット」機能を両立させた、まさに日本市場向けの戦略モデルです。また、「Cricut Joy 2」や「Explore 5」も、発売開始から90日間の前モデル同期比で600%以上の販売台数を記録するなど、非常に好調です。

――今後の展望をお聞かせください。

下森氏: 私たちの目標は、日本独自のクリエイティブ・エコシステムを構築することです。ブランドの認知をきっかけに、購入するかどうか迷っている方が、そこから「体験・購入・コミュニティ参加」という流れを自然に辿れる環境を整備し、モノづくりを愛するすべての方が、趣味からビジネスまで、それぞれが求める用途で安心して一歩を踏み出せる土壌を皆様と共に作っていきたいと考えています。

6. 製品情報・取扱店情報

■ 主な製品ラインアップ

Cricut Joy 2:最もコンパクトなエントリーモデル。スマホ一つで手軽に。

Cricut Joy Xtra:A4サイズ対応。ステッカーや推し活グッズ制作に最適。

Cricut Explore 5:100種類以上の素材に対応するパワフルな万能モデル。

Cricut Maker 3:300種類以上の素材に対応。レザーや木材もカット可能な最上位モデル。

■ 取扱店情報


編集部がこの取り組みに注目した理由

今回のインタビューで印象的だったのは、Cricutが単なる「効率化ツール」ではなく、個人の「やってみたい」という情熱を「カタチ」に変える、ウェルビーイングに寄与する存在であるという点です。特に、ラジオのリスナー層には「趣味を極めたい」「自分らしいライフスタイルを大切にしたい」という方が多く、この“モノづくり革命”は非常に親和性の高いトピックだと感じました。

読者(リスナー)にとっての3つのポイント

  1. プロ級の仕上がり:不器用だと思っている人でも、アプリ操作だけで驚くほど綺麗な作品が作れる。
  2. スモールビジネスの第一歩:自分の作品が誰かの手に渡る、その喜びを最短距離で実現できる。
  3. 暮らしを彩る楽しさ:ラベリングやギフトなど、日常の小さな困りごとや願いを自分の手で解決できる。
 本件に関するお問い合わせ先
 Cricut, Inc. (クリカット)
 担当:下森龍二
 役職:日本マーケティング統括責任者
 メールアドレス:rshimomori@cricut.com
 電話番号:090-9138-2374
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