非営利型一般社団法人ゆうきとのぞみは、難病や小児がんなどで入院生活を送る子どもたちを対象に、心のケアや自己肯定感の向上を目的とした支援活動を行っている団体です。
「難病児を支え、誰もがじぶんを生きる社会」を理念に掲げ、長期入院を経験する子どもたちが前向きな気持ちで日々を過ごせるよう、さまざまな取り組みを展開しています。
同団体では、知育玩具などを詰め合わせた「ゆうきとのぞみボックス」を入院中の子どもたちに届ける活動を行っており、病室での生活の中に小さな成功体験や楽しさを生み出すきっかけを提供しており、2025年7月から医師の協力のもと活動を開始し、これまでに約70名の子どもたちへ配布されました。
現在は、兵庫県立こども病院で入院する子どもたち300人に「ゆうきとのぞみボックス」を届けることを目指し、クラウドファンディングを通じて支援を募っています。
クラウドファンディングURL:https://congrant.com/project/yukitonozomi/21606



長期サバイバーシップの課題
医療技術の進歩により、小児がんや難病は以前に比べて治療できるケースが増えてきています。
一方で、治療を終えた後も長期にわたって生活上の課題を抱える子どもたちがいることが、近年「長期サバイバーシップ」の課題として指摘されています。
例えば、薬の副作用によって別の病気にかかりやすくなるなど、身体的な影響が残る場合があります。また、長期の入院生活によって学校や友人との関係が途切れてしまうことや、健康な同年代の子どもとじぶんを比べてしまうことで、気持ちが落ち込んでしまうケースも少なくありません。
入院中の生活は、食事やリハビリなど一日の流れが決まっていることも多く、子ども自身が主体的に何かに挑戦する機会が限られてしまうことがあります。
その結果、「自分にはできないことが多い」と感じてしまい、自己肯定感が低下する悪循環につながることもあります。
非営利型一般社団法人ゆうきとのぞみでは、こうした状況の中にいる子どもたちに対し、小さな成功体験を積み重ねる機会を提供することで、前向きな気持ちを育む支援が必要であると考えています。
ゆうきとのぞみボックスについて

非営利型一般社団法人ゆうきとのぞみでは、入院中の子どもたちの心の支援を目的として「ゆうきとのぞみボックス」という取り組みを行っています。
これは、知育玩具などを詰め合わせた箱を子どもたちに届けるプロジェクトで、病室で過ごす時間の中に楽しさや達成感を生み出すことを目的としています。
ボックスはおよそ40cm×30cmほどの大きさで、子どもたちにワクワク感を与えるようなサイズになっています。
箱の中にはスケッチブックなどの知育玩具やYogiboなどのリラクゼーションアイテムが入っており、子どもたちはその場で箱を開け、遊びながら自由に創作を楽しむことができます。
この取り組みは2025年7月から医師の協力のもと開始され、これまでに約70名の子どもたちへ配布されました。
大きな箱を受け取った子どもたちからは驚きや期待の声が上がり、病室には笑顔が広がったといいます。
また、子どもだけでなく保護者の表情も柔らぎ、医療スタッフを含めて温かい雰囲気が生まれたとされています。
後日、保護者から届いた手紙には「将来、子どもの作品で個展を開いてあげたい」といった内容が書かれていたこともあり、創作体験が子どもの将来への希望につながるきっかけになったことがうかがえます。
こうした体験を通じて、子どもたちが「小さな、できた」を積み重ね、成功体験を積み重ねることを目指しています。



ゆうきとのぞみ塾について
非営利型一般社団法人ゆうきとのぞみでは、「ゆうきとのぞみボックス」による支援に加えて、「ゆうきとのぞみ塾」という取り組みも計画しています。
これは、過酷な闘病を経験し、それを乗り越えてきたサバイバーを講師として招き、自身の経験や想いを子どもたちに伝える場を提供するプロジェクトです。
闘病を経験した先輩たちの言葉や人生観に触れることで、「じぶんを生きる」とはどういうことなのかを考えるきっかけを届けたいとしています。
入院生活を送る子どもたちが、自分の未来に希望を持つヒントや勇気を得ることを目的としています。
また、「ゆうきとのぞみ塾」で行われた内容は動画として記録し、難病で入院している子どもだけでなく、不登校など生きづらさを感じている子どもたちにも届けていく予定です。
多様な環境の中で悩みを抱える子どもたちに対し、「誰もがじぶんを生きる社会」という考え方を広く伝えていくことを目指しています。
ゆうきとのぞみの設立の背景

非営利型一般社団法人ゆうきとのぞみは、代表の越山 直紀(こしやま なおき)氏の経験をきっかけに設立されました。
越山氏はもともと広告代理店に勤務し、企業のブランディングや広告クリエイティブの分野で活動していました。
企業や商品の魅力をどのように伝え、人々から応援される存在にしていくかというテーマに向き合う中で、「応援」という考え方を大切にしてきたといいます。
その後、独立して広告クリエイティブの仕事を行う中で、小児がんに関わるNPO法人に参画する機会があり、小児科の医師たちと出会いました。
そこで知ったのが、治療が終わった後も長期にわたる支援が必要となる「長期フォローアップ」という課題でした。
病気は治っても、その後の生活の中で心のケアが必要になる子どもたちがいることを知り、何かできることはないかと考えるようになったといいます。
広告業界で培ってきた「人の心を動かすクリエイティブ」の経験を、社会課題の解決に生かしたいという思いから、越山氏は仲間とともに非営利型一般社団法人ゆうきとのぞみを設立しました。
広告代理店時代のメンバーも活動に参加し、子どもたちが前向きな気持ちを持てる仕組みについて議論を重ねる中で、「ゆうきとのぞみボックス」という取り組みが生まれました。
同団体では、難病の子どもたちだけでなく、社会全体に「応援」の文化を広げることを目指し、心の支援につながる活動を続けています。
今後の展開
非営利型一般社団法人ゆうきとのぞみでは、「誰もがじぶんを生きる社会」の実現を目指し、今後もさまざまな活動を展開していく方針です。
その一つとして、難病と向き合う子どもたちや、闘病を経験したサバイバーの声、臨床心理師からのアドバイスなどを通じて整理した「じぶんを生きるヒント」の構築を進めています。
支援活動の中で、入院中の子どもたちから『他人と比較せず、じぶんを生きる』という大切な姿勢を学んだといいます。
できないことが多い環境の中でも、自分なりにできることを見つけ、前向きに過ごす子どもたちの姿は、難病の子どもたちに限らず、競争社会の中で生きづらさを感じる私たち大人にとっても、大切なヒントになると考えています。
このヒントをもとに、「ゆうきとのぞみボックス」や「ゆうきとのぞみ塾」といった取り組みが生まれており、今後は企業とのコラボレーションを通じて、子どもたちの「じぶんを生きる力」につながるオリジナル商品などの開発にも取り組んでいく予定です。
また同団体では、子どもたちの心を動かすためには「楽しい」「ワクワク」「感動」といった感情が重要であると考えています。
難病を抱える子どもたちの環境は決して容易なものではありませんが、その中にも楽しさや希望を感じられる瞬間を生み出し、「人生は面白い」と感じられるきっかけを届けていきたいとしています。
現在は、兵庫県立こども病院で入院する子どもたち300人に「ゆうきとのぞみボックス」を届けることを目指し、2026年4月30日までクラウドファンディングを実施しています。
こうした活動を通じて、子どもたちだけでなく支援する人々も含め、社会全体で応援の輪を広げていくことを目指しています。

非営利型一般社団法人ゆうきとのぞみでは、兵庫県立こども病院で入院生活を送る子どもたち300人に「ゆうきとのぞみBOX」を届けることを目指し、クラウドファンディングを実施しています。
入院中の子どもたちに、病室でのワクワクや「じぶんを生きる力」を届けるための取り組みです。
募集期間は2026年4月30日23:59まで。
詳細・ご支援はこちら:
https://congrant.com/project/yukitonozomi/21606

