製造業の現場課題に向き合うAIスタートアップ、エムニ

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製造業の現場課題に向き合うAIスタートアップ、エムニ

株式会社エムニは、2023年10月に設立された、製造業におけるAI活用に特化したスタートアップです。京都大学および松尾研究所発の企業として、「AIで働く環境を幸せに、世界にワクワクを」をミッションに掲げ、製造現場の課題に即したオーダーメイドのAI開発を推進しています。
同社の強みは、深い業務理解と高度な技術力を掛け合わせて、企業ごとの状況に応じた最適なAI導入を支援できる点にあります。
こうした取り組みは実績にも表れており、累計取引社数は60社以上、累計AIプロジェクト数は140件、プロジェクト継続率は82%にのぼっています。

生成AIの導入が進んでも、現場で成果につながりにくい理由

生成AIへの関心が高まる中、製造業でもAIを活用して業務効率化や生産性向上を進めようとする企業は増えています。

一方で、生成AIを導入したものの、現場で十分に使われなかったり、PoCで止まってしまったりするケースも少なくありません。その背景にあるのは、技術そのものの問題というよりも、「どの業務の、どの課題に、どう使うのか」というユースケースの設計が曖昧なまま進んでしまうことです。

製造業では、設計、品質管理、保全、技能伝承など、業務ごとに必要なデータや判断基準が異なります。そのため、全社一律にツールを導入するだけでは成果につながりにくく、現場の業務フローや制約条件を踏まえた設計が欠かせません。AI活用で成果を出すには、具体的な使いどころを明確にしたうえで、データ整備や運用フローまで含めて実装していくことが重要です。

ユースケース起点で進める、エムニの導入支援

エムニは、こうしたAI導入の課題に対して、パッケージを一律に導入するのではなく、企業ごとの業務課題に応じたオーダーメイド型の支援を中心に行っています。現場で解くべき課題を整理し、それを実用に耐える仕組みへと段階的に落とし込んでいくことを重視している点が特徴です。

そのため、導入は現場を踏まえた課題抽出・要件定義から始まります。その後、実際のデータを用いた無料デモ開発や、PoCによる精度検証を通じて、動作イメージや実現可能性を確認しながら、本番システムの開発へと進めていきます。導入後も、運用保守にとどまらず、説明会や勉強会を通じて現場への定着を支援しています。

こうした進め方により、AI開発の不確実性を抑えながら、製造現場の業務や制約に即した実用性の高いシステムを構築しやすくなります。また、初期段階から実際に使いながら検証と改善を重ねることで、現場の業務に合った形へと調整しやすくなり、導入後の定着にもつながります。

エムニの強み

こうした導入支援を可能にしているのが、エムニならではの三つの強みです。

一つ目の強みは、開発スピードです。最短1日でベースラインとなるプロトタイプを構築し、まずは手元で動く形を早期に提示できるため、議論を抽象論で終わらせず、具体的な業務適用の検討へ進めやすくなります。短期間で仮説検証を回しやすいことも、導入初期の進めやすさにつながっています。

二つ目は、製造業への深い理解です。現場見学やワークショップを通じて、経営層だけでなく現場担当者とも対話しながら、解くべき課題を整理します。物理的な制約や熟練者の判断感覚といった、現場特有の文脈を踏まえてシステムに落とし込める点が強みです。

三つ目は、実装から運用まで見据えた支援体制です。エムニは、AIを導入して終わりにするのではなく、現場の業務フローに組み込み、実際に使われる仕組みへと落とし込むことを重視しています。加えて、大規模システムや基幹システムとの連携、セキュリティ要件への対応も含め、PoCで終わらせず本番運用まで進められる体制を整えています。

代表的なユースケース

エムニは、製造業における多様な業務課題に対してAI活用を支援しています。具体的には、ナレッジ活用による脱属人化、電気回路図面の活用支援、知財業務の効率化などに取り組んでいます。

ナレッジ活用による脱属人化では、不具合対応や技能伝承、設計レビューなどの場面で、ベテランに依存しやすい知識や判断を整理・蓄積し、必要なときに参照しやすい仕組みを構築しています。過去データと暗黙知を組み合わせることで、見落としの抑制や若手の立ち上がり支援にもつなげています。

電気回路図面の領域では、図面の比較確認、見積業務、設計変更の支援などにAIを活用しています。図面の文字情報だけでなく、シンボル同士の接続関係までAIが扱える形に変換することで、自然言語での確認や指示を可能にし、属人性の高い設計業務の効率化を支援しています。

知財業務の領域では、論文・特許の分析、先行技術調査、侵害有無の確認、翻訳など、負荷の大きい業務にAIを活用しています。たとえば侵害確認では、製品情報と特許請求項を比較しながら絞り込みを行うことで、大量の特許を確認する際の精読前の業務負荷低減につなげています。

AI活用のご相談について

ここまで紹介したのは、エムニの支援事例の一部です。

実際には、脱属人化ナレッジ活用、電気回路図面、知財AIに限らず、研究、設計、調達、生産、品質、保守など、製造業のさまざまな部門や業務を対象に、オーダーメイドでAI活用を支援しています。

業務ごとに課題や使うデータが異なるからこそ、あらかじめ決まった形を当てはめるのではなく、それぞれの現場に合わせて設計していくことを重視しています。

「AIを導入したいが、何から始めればよいかまだ整理できていない」「自社の設計資産や文書資産をもっと活かしたい」「PoCの先まで進めたい」といったお悩みにも対応しています。上記の活用シーン以外についても、お気軽にご相談ください。

会社概要

会社名:株式会社エムニ
設立日:2023年10月31日
代表取締役CEO:下野 祐太
従業員数:130名(インターン・業務委託含む)
東京オフィス:東京都千代田区東神田1丁目11-5 石田ビル東神田3階
京都オフィス:京都市左京区吉田上阿達町17番地 地域経済牽引拠点1階
コーポレートサイト:https://www.emuniinc.jp/
お問い合わせフォーム:https://www.emuniinc.jp/contact

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